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尿もれ、尿失禁

●尿もれとは(尿もれ=尿失禁とも)

 

尿もれとは言葉の通り、
自分の意思に反して尿が漏れてしまう症状のことを言います。

 

このページを開いているあなたは、
尿もれ(尿失禁)に心当たりがあるはず・・。
以下のセルフチェックでテストしてみましょう。

 

・咳やくしゃみをしたときや笑ったときにもれる。
・重い荷物を持ち上げたときや急に動いたときにもれる。
・催していないのにもれてしまう。
・急いでトイレに行かないと行けないほど強い尿意を感じることがある。
・間に合わなくてもらしてしまったことがある。・日中8回以上トイレに行く。
・寝ている間も2回以上起きてトイレに行く。
・夜眠っている間にもれてしまったことがある。

 

 

いくつ当てはまりましたか?
いくつか該当した時点で予備軍の可能性があります。
また、
ほとんど全部に該当した場合は、
かなり重症の恐れがありますので、
一度受診してみることをお勧めします。

 

一般的には男性は泌尿器科、
女性は婦人科(産婦人科)ですが、
もし近くにあるようでしたら、
女性は婦人泌尿器科がいいかもしれません。

 

●尿もれ(子供のおもらし)

 

生まれたばかりの赤ちゃんは、
自分の意思ではなく反射的におしっこをします。
つまり、
ある一定量の尿がたまると勝手に出てしまうのです。
それが成長していくとともに徐々に尿を我慢できるようになり、
場所と時間を考えておしっこをすることが出来るようになります。

 

おもらしの良くなる年齢は個人差があります。
ハイハイや伝い歩きをしたり、
言葉を話すようになるのも個人差がありますよね。
なので大人の尿もれと違って、
子供のおもらし(尿もれ)のほとんどは自然によくなります。

 

しかし、
何か心配なことがあったり、
あまりに長続きしているようでしたら、
一度受診してみるとよいかもしれません。

 

 

●産後の尿もれ、女性の尿もれ

 

妊娠出産という大仕事を終えた身体は、
普通の状態と違ってさまざまなトラブルに見舞われやすいものです。

 

とある調査によると、
出産を経験した女性の半分近くが尿もれの経験があるそうです。

 

妊娠中は大きくなった子宮が膀胱を圧迫し、
尿もれが起こりやすくなります。
また、
産後もまだ大きな子宮に膀胱が圧迫されたり、
分娩時の負担から尿もれは起こりやすくなります。

 

「尿もれ」と聞くと、
「え?、自分が?」と思うかもしれませんが、
妊娠期や産後は多くの人が経験するもので、
決して特別なことではありません。
産後身体が完全に元の状態に戻るまで、
1年はかかるといわれています。
そのころには大体治まるので安心していいでしょう。

 

私も実は産後しばらく尿もれに悩んでいた一人です。
でも、子育てに追われて、
いつの間にか気がついたら治っていたんですよ^^

 

ただ、
産後1年以上たっても尿もれが続いている場合は、
何かほかの原因がある可能性もありますので、
一度お医者様に見てもらうといいかもしれません。

 

 

●尿もれ(男性の場合)

 

男性の尿もれの場合
尿道はほぼ20センチの長さで、
周りの組織にしっかり囲まれ固定されています。
また膀胱の出口には前立腺があります。

 

このため、
女性に比べて尿を出しにくい構造になっています。
このような身体の構造から、
男性は女性に比べて尿もれは起こりづらいといわれています。
尿もれが圧倒的に女性が多いのは、
このような理由のためなのです。

 

ところで、高齢の男性に多い尿もれですが、
これは溢流性尿失禁という種類の尿もれです。
尿がうまく出ない排尿障害が前提にあり、
それは前立腺肥大によって起こる場合が多いからです。

 

排尿がうまくできないため、
膀胱は尿がたまってぱんぱんにふくれ、
しだいに尿があふれ出てしまいます。
この尿もれは、
横になってリラックスしている時でも起こりますが、
それ以外でも常に少しずつ、もれ出てしまうのが特徴です。

 

気になるようでしたら、
一度受診してみるといいかもしれません。
ちなみに、
男性の場合受診するのは泌尿器科です。

 

 

●尿もれ(原因と病気の種類)

 

尿もれが起こる原因とは何でしょう?
それは、
尿もれにもいろいろ種類があるように、
その状態により原因も異なります。

 

尿もれは正式には尿失禁といい、
その原因により以下のような種類があります。

 

腹圧性尿失禁は、
膀胱や尿道を支える骨盤周りの筋肉のダメージが原因で起こります。

 

切迫性尿失禁は、
脳からの「排尿をする」という指示が出る前に、
膀胱が収縮を始めてしまうことが原因です。

 

反射性尿失禁は、
脳と膀胱との間の連絡が、
脊髄の損傷などにより途絶えてしまって起こります。

 

溢流性尿失禁は、
男性に多い尿失禁で、膀胱がいっぱいになり
尿が溢れることによりもれてしまうことが原因です。

 

機能性尿失禁は、
高齢者に多い尿失禁で、
膀胱や尿道などに異常はないのですが、
身体に障害がありトイレへ行こうとしても間に合わなかったり、
痴呆症によりトイレではない場所で排尿をしてしまったりなど、
そのほかの要因によることが原因です。

 

 

●尿もれ(対策とケア体操)

 

尿もれ対策として、
比較的程度の軽い尿もれに有効なのが、
骨盤底筋体操です。
この体操は、
腹圧性尿失禁による尿もれに有効といわれています。

 

腹圧性尿失禁は、
膀胱を支えている骨盤周りの筋肉が、
弱ってしまうことが原因で起こるといわれていますので、
この筋肉を鍛えてあげることにより、
尿もれの改善が見込めます。

 

また、
この体操の効果が現れるのは、
はじめてから2〜3ヶ月くらい続けてからですので、
すぐに対策が必要な場合は、
尿もれ様のショーツやパンツ、
あるいは生理用品によく似たパッド状のものが市販されていますので、
そちらを利用してもよいかもしれません。